2009年08月12日

事もなし

昨日の台風と地震,皆様からご心配,お見舞いのメールなど頂きましてどうもありがとうございます.こうして書いております通り,おかげさまでワタシや拙宅には全く被害なく過ごし居ります.

地震当日,同時刻の模様は,こちらの Twitter ログの,05:07 あたりから時系列で記してございますので,興味のある方は御笑覧下さいませ.

ちぅことで,ひとまず.
posted by 「い」 at 01:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 閑話随筆

2009年04月22日

たった今,見たばかりの夢を書く.

たった今,見たばかりの夢を書く.
ある日私は,我家の2階を貸している下宿人の男に,小鳥を暫く預ってくれるよう頼まれた.腹の羽毛は白く,羽根は緑色のメジロに似た,まだヒナから羽根が生え揃ったばかりの幼鳥である.ただメジロと違って目は真黒で,瞼の縁を赤く細い線が取り巻いている.理由は知らぬが北朝鮮から一時預った小鳥であると言う.

この下宿人の男というのは外務相勤めの独身で,給料は高いらしく良い背広を着ているが,生活態度はダラシ無く,酷くケチな癖に見栄っ張りで自分勝手な厭な男である.都心に建つ古いメゾネットの我家に間借りしているのも,官舎で自分が家事をするのが厭で,さりとて掃除婦などを雇う気もないケチな上に出張が多いので,高いマンションに住む気もないからと察せられる.尤も私も先年に家内を歿くし,寄る年波と共に古傷を負った足が不自由になって2階は使っておらぬし,御多分に洩れず家計が苦しいので双方の都合は合うのだ.

是非の返事も待たぬままに男は私に小鳥の籠を押し付けると,背広を着て出て行ってしまった.実に得手勝手だが,さほど邪魔になるものでもない.私は机上の片隅に籠を置いたまま午前中の書き物を終え,気がつくと昼飯時である.今日は桜の狂躁も終わって青葉時の天気もよく,飯の支度もしていないので近所のラーメン屋に行く.既に売れてもいない初老の貧乏デザイナーの私が気軽に外食出来るのも,奴の払う下宿代のおかげと思えば苛立たしさも紛れるというものだ.家中の戸締まりは面倒なので,そのまま籠を提げてサンダル履きで歩き出す.小鳥は猫にでも襲われると困るが,他には盗られて困るような物は何も無い.
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posted by 「い」 at 10:24 | Comment(4) | TrackBack(0) | 閑話随筆

2008年10月05日

Spaghetti Shizuokana con Te Verde

いやはや全く,食のモラルハザードと申しますか,ずっと以前に食品偽装について触れましたが,その後も毒餃子だの黴米だのメラミン牛乳だのと,世の悪習一向に収まる気配なし,全く困ったものでありますな.
というわけで小人閑居して不善を為すと申しますが,人間の小ささではワタシもいささか自信あり.偽装食品については先の偽装カルボナーラに引き続き,密かに試作を重ねておりまして,最近完成に至ったのはコレ↓.
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posted by 「い」 at 02:42 | Comment(11) | TrackBack(0) | 呑み喰い

2008年09月05日

YAMAHA RD50 (補遺)

こちらのエントリで既報の通り,メデタク新所有者の毛玉明のところに納まった RD50.新持主も慣れぬ MT バイクを殊勝に稽古して,甚だツタナイながらも動かせるようになってきた模様ですが,そのフォローアップ譚を一席.

上掲記事でも書きましたとおり,件の RD は,壊れていた C.D.I.用ソースコイルの代品が盆休みで入手出来なかったため,暫定的に旧型 RD50のポイント式フラマグを組んで引き渡してございました.然るに所詮は点火時期さえ大雑把にしか調整しておらぬような間に合わせ仕事なれば,奴も初心者なりに乗り馴れるにつれ,ポイント点火ゆえの癖のある始動性や中速トルクの弱さなど,薄々と弱点に勘付いて来たようですので,ツベコベ言われぬうちに本来の姿に戻し,神様たる我が面目を保たん.

とは云え,先に「い」自らが “アレは取り外しが意外と面倒なため中古部品が出て来難い.かと申して新品を買えば5k円ぐらいはするらしい” …と書きましたように,結局,安い値頃の中古部品は見付かりませんで,ワタシ手ずからコイルを巻き直すことに致しました.これはひとえに予算が度外れて乏しいからなのですが,理由はそればかりではない.

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posted by 「い」 at 05:26 | Comment(15) | TrackBack(0) | 輪,輜,車

2008年08月12日

YAMAHA RD50 (後編)

(前回の続き)

さて信号待ち中に怪音を発して止ってしまった RD50,一体如何なる事態が出来したのでありましょうや.
いや慌てるべからず.ちょうど交差点の斜向いにガソリンスタンドがございました.二段階右折を装って素知らぬ顔で給油し,落着いて診てみましょう.

まずもって音振から瞭然だが焼付きなどではない.キャブレタ周りの燃料系でもないことは長い経験から解る.ではプラグ火花はと見ますと,ヤレヤレまたもや弱ぅございます.しかし先刻の C.D.I.交換前とは違い,途切れ途切れではなく,スパークは規則的に飛んでいるもののアイドリングを維持出来るほどには強くない様子.ということは取り敢えずは押し掛けをすれば掛るかも知れぬぞソレッ……よし掛りました.

しかし掛ったは良いが,先程と打って変わってパワーは無いしミスファイアも多く回転も上がらぬ.これは無理に走らせてはならぬ…とワタシのゴーストが囁くので,押して帰ることに.

いやそれにしても今日もイイ天気,と言うか激しく炎天.こうして動かなくなったバイクをトコトコ押して陽炎揺らめく真夏の街道を歩いたことが,遠い昔から数えて幾度あったことか…と永劫回帰のデジャヴュを感じつつ,軽く細い車体を眺め降ろしながら思い出したが,以前,毛玉明と喋っておるとき「RD50を擬人化したらどんな娘か」という話になりまして,ハタチ前後の若者とそういう話題を交す初老のワタシってのもどうかとは思いますが,差詰め「幼馴染ツンデレお嬢」であろうと.

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posted by 「い」 at 22:55 | Comment(8) | TrackBack(0) | 輪,輜,車

2008年07月30日

YAMAHA RD50 (中編その3)

(前回の続き)

RD50のCDI

ぎゃぁ何たることぞ.これは見紛う方なき C.D.I.ユニット.そうであった.今更思い出したが,この個体には C.D.I.が付いておったのだ.てぇことは中身にゃ幾つも半導体が入っておる.

いやはや「何が神様だこの馬鹿」と罵られても一言も無い.作業の初め頃にポイントカバーを開けてフラマグを目視点検した際,「あぁ C.D.I.か.ならポイントのメインテナンスは不要なり」と,後はすっかり頭の中から消え去っておった.

皆様にはこの失策を他山の石として戴きとうございますが,RD50が C.D.I.になったのは最終期の1年で (つまりこの個体は正確には27年前の81年式と云うことになりましょうが) ,参照したパーツリスト (昭和53年3月版) に C.D.I.は載っておらなかったこともあり,思い出さぬままだったのであります.発行年度からすれば,この後にまだ改訂版があるのだろうか.

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posted by 「い」 at 13:23 | Comment(3) | TrackBack(0) | 輪,輜,車

2008年07月19日

YAMAHA RD50 (中編その2)

(前回の続き)

宵闇迫る作業終盤,予想だにせぬ過電圧 or 過電流に遭遇した RD50,この症状で真っ先に疑うべきはレギューレータ / レクチファイアのどちらか,乃至は両方であります.
RD50にレギュレータが付いていたかどうかは記憶力減退につき思い出せぬが,差し当りタンクを外し,まずは手近のレクチファイア,と言ぅても実は単なるダイオード,はたまたワタシのような旧人はセレンなどと呼んだり致しますが,これをば点検しようと見れば…

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posted by 「い」 at 21:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 輪,輜,車

2008年07月13日

YAMAHA RD50 (中編その1)

(前回の続き)

さて現地に着いて検分した RD50は…

RD50 錆びたフロントフォークははぁ.
何とも言えずマッタリと…

RD50 リア味わい深い佇い…

しかしながら機関状態は悪くない.エンヂンも燃料を入れて数回キックしただけでアッサリ掛りました.但し異臭のする白煙が濛々と出ましたので急いで停止.クランクオイルシールが逝っておる様子はないので,多分エアクリーナスポンジが腐っておるのであろう.
他に洗い出した項目はと申しますれば…

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posted by 「い」 at 22:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 輪,輜,車