2005年09月22日

メイドさん

メイドさん萠ゑ.だそうでございます.
昨今は不思議なものが流行りますな.
メイド.と云うと即ち女中のことですよね.ハテああいうものがイイと言う人は,世が世なら女中に手を出して孕ませたりする素行の悪い馬鹿息子.とかになっていたのでしょうか.因にワタシは斯の如き卑賤の女に興味はございませぬ故御安心ありたい父様母様.

いや老人よそうではない.あの服がイイのだ.と言う声も聞こえて参ります.
ふむ.之も良く解らぬ.「い」の子供の頃は,三越でも松坂屋でもデパートの大食堂に行くと女給は皆あのようなお仕着せでしたが,其れが何とも暑苦しいというか埃臭いというか,子供心にワタシは「アッチ行け」と思っていたものです.
何故そこまで嫌いか.これには明らかな原因,つまりはトラウマがありまして.

ごく小さい頃の思い出なのですが,そのときワタシは祖父に連れられて銀座三越の大食堂に居りました.余談ですがワタシは「お子様ランチ」なるものがアマリ好きでなかった.ですがまぁ大人メニューは量的に食べ切れませんし残すと殴られますので “やれやれ今日もお子様ランチか” と暗い気持ちで居たのです.

余談ですがワタシ,子供の頃からひねこびたものが好きで,ジュンサイとかモズクとかウナギの白焼きとか天麩羅蕎麦のヌキとかを好みました.実に可愛げが無いと言えばその通りですが虚心に味わってみればどれも美味いと思いませんか諸君.
そういう和食お子様ランチなんてのがあれば喜んで完食したのではないかと今になって思いますね.小分けのカケ蕎麦にかまぼこ1/2切れ,小エビ一尾だけの一口天丼,小鉢に細作りのイカ.一口蒲焼は関西風に焼いてあって,香の物はべったら漬けとか.どうですか,そういうの,食べてみたくなりませんか.ああ贅沢過ぎますかそうですか.

ともあれまぁ40年前に時計を戻しますと其の時,矢庭に目の前が真っ黒い物で遮られたのでございます.

うわと見上げると巨大なメイド服であります.その巨大さと言えば向かいに見える和光の時計台ぐらいありましたでしょうか.まぁゴジラじゃあるまいしそんなわけはないのですが其の位巨大に見えた.さらにそのメイド服の頭部と思しきところには先刻貰ったゴム風船ぐらいの球体にブツブツとニキビを散らした目鼻立ち定かならぬもカオらしきものがあり,恐るべきことには頭頂部には,ええとカチューシャって言うんですかねレースの.そんなものまで御丁寧に載っかっていたことに気付いたのは,彼女が注文を受け終わってノシノシ(←手を振っているわけではない) と去って行く後姿を茫然と見遣ってからの次第です.何せ遠離らないと全体像が見えないのだから仕方ありませぬ.
このような記憶があればこそ,40年後の今だにワタシはメイド服には驚怖の念を禁じ得ないわけですな.

そうこうしているうちに,近在にメイドホテル「もえるーむ」なる宿泊施設が出来たという報せが入って来たわけでござりまして,さらに場所を聞いて驚いたことに,ココはウチの持ち山だったところではありませぬか.いや山など遠の昔に人手に渡って,今は何の家作所領も持ち合わせぬ零落赤貧の我が家ですがそんなことはどうでもよろしい.そもそも「メイドホテル」という呼称が解らぬ.ホテルにメイドが居るのはホボ当り前であって此れは「大根売ってる八百屋」みたいなもんか.と思うのですがそれともちょっと違うらしいです.

此れは是非とも偵察に行って如何なるものであるかを我が目で確かめたいと思っておりましたが生憎と季節は夏の観光シーズンでして,其処へ行く道は1本しか無く常に渋滞しておりますので,少し涼しくなったら行ってみようと思っているうちにタチマチ潰れたそうでございます.
やはり「大根売ってる八百屋」というのはビジネスモデルとして成り立ち難かったのでしょうかね.

Clannad の1枚目アルバム.9曲目は必聴でしょう.
posted by 「い」 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 閑話随筆
[この記事へのコメント]
[コメントをどうぞ]
お名前: [必須]

メールアドレス: [必須.表示しません]

ホームページアドレス:

コメント: [必須.お行儀の良くない言葉にはエラーを出します. なお,サーバの気紛れでコメントの反映が遅れる事がありますが,気長に御覧ください]

認証コード: [必須]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。