2006年02月21日

レトロに乗って

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またえらく古臭ぇ写真を持ち出しやがったものだな.とか思わないで下さいまし.先刻撮って来たばかりなんですから.
勿論,幾らワタシの住む町が田舎だからといって,まさか今更このような映画が堂々封切されているワキャありませぬ.これは唯今制作中の映画「地下鉄(メトロ)に乗って」のセットでございます.

すなわち,ストーリのあらすじは←方面を御覧願わしく存じますが,申すまでもなく「い」の住む町は甚だ寂れたところでして,其の中でも特に流行ってない某商店街を物語中の1964年の東京に見立ててのロケ.ということなのだそうです.
フムそう云われてみますと,確かにワタシの記憶にある昔の杉並辺りと似ておる.と言うことは地元経済は其の時代から進歩発展しておらぬと云うことで,それも如何なものかと存じますが似ているものは仕方ありませぬ.

しかしナンです,先に公開されてロングラン中の映画「三丁目の夕日」にしろコレにしろ,1960年代頃ってのはイイんですかね.リアルタイムで知ってるワタシとしては微妙な気分でございますねぇ.と申しますのは,なんかあの頃はですね,臭いんですよ町全体が.

何せホラ,まだ下水道とか浄化槽が完全に普及しておりませんで,汲取便所が多いのですな.してまた,ゴミの収集とかもズサンですし,さらに自動車やオートバイなども排ガス対策が成されていませんので此れがまた濛々とケム臭い.序でに言いますと,あの頃の人々は,殆どが真夏を除けば毎日風呂になんて入ってませんから,人間もまた何処となく臭いです.之は都心の話でして,田舎に行けば行ったで農村はコヤシ臭く漁村は魚臭い.化学肥料や冷凍技術が未発達だから仕方ないんですが,あんなんがええのかねぇ.と思うところでありますな.

いや昔の人々には暖か味があるだろう.ですって.
えー,そーんなことないと思うけどなぁ.総じてあの頃は皆貧乏ですので,貧乏と言うのは心が荒むものでございます.貧乏だが心にはゆとりが.なんてのは理想でして,現実には全然そうでないから理想なのであります.殊に之はウチが紛れも無く貧乏だったから断言出来まする.いやぁアノ頃のワタシは瑣細なことで親と言わず近所のオヤジ,爺,婆ぁ共にボコボコ殴られたものでして,何か毎日数回は殴られてたような記憶があります.
それは貴様が悪ガキだったからだろうって.
まぁそうなんですが.

また街並も美しくありませんでしたな.美観条例とか無いものだから,何処でも彼処でもベタベタと宣伝ビラなぞ貼ってあってタテ看板とか道にはみ出し放題ですし,汚らしいアスファルト塗りの木製電柱が処構わず立ってて,上を見上げれば電線が蜘蛛の巣のように張り巡らされ,郊外に出れば俗悪な看板が林立し,はたまた錆だらけのトタン張りの工場エントツからはケムリがモクモク.と言う状態です.無論環境規制も甘々ですから汚水排水もタレ流しですしね.今で言えば東南アジアの後進国の都市風景を想起してもらうと近いのではないでしょうか.

環境衛生面でも可成りなもので,ワタシの産まれた前後の時代は,小児麻痺の子供が年間に千人単位で出ていた筈です.同級生の友人にも2名居ました.今の日本でそんなことになったらパニック間違い無しだと思います.

個人的には,そういう点では,風景・人共にちったぁ見栄えが良くなって来たのは1980年代以降な気がしますねぇ.

【関連エントリ】ブックマーク -28 またはキーボード
posted by 「い」 at 17:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 閑話随筆
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