2006年04月01日

朝比奈焼

鎌倉のちょっと東側の山に,朝比奈というところがございます.そこの特産に朝比奈焼と言うのがありまして,明石焼や今川焼とかモンジャ焼とはヤヤ違う上にハルヒとも関係ない,つまり陶芸でありますが,これはその深皿です.赤の発色もさることながらアイボリーから緑に変わって行く素敵な窯変の色合いが拙写で解りますでしょうか.どうも Photoshop は画像縮小を掛けると気持ち悪くボケるのですが.
25年程前に鎌倉駅の近くのギャラリーで求めました.

朝比奈焼

当時ワタシは,「朝比奈焼?へぇ.聞いたこと無いな.此方でも焼物が出来るのか」と不思議に思いましたが,リンク先の記事ですと創始が昭和53年とありますから,ワタシが求めた時はまだ出来たばかりだったことになりますか.勿論,当時のワタシには難しいノーガキの解る筈もなく,そもそも新作窯ですので定まりたる評価なぞある筈なぞなく,ただ良いと思ったので求めた迄にございます.

まぁ斯う云う物との出会いは一期一会でありますれば衝動買いも善し.値段も驚く程には高価くはなかったのですが,何時もの事乍ら持ち合わせの少ない「い」でございますから帰りのバス代がなくなって北鎌倉まで歩いて帰ったのもお約束.
序でに申しますと夕飯代も無くなったので定食屋さんにツケにして貰った記憶があります.観賞眼を養うてまた脚を鍛え,以て腹を減らすのもデザイナーの修行なれば是非もなし.

上記の記事によれば,>個展だけで作品の発表を続けてきた とありますから,ワタシが見掛けて買い得たのはホンの偶然だったのか.爾後25年,失礼乍らさほど有名にもならなかったようで,最近近くに住む友人に尋いてみたのですがやはり存じませんでしたな.天然釉となれば,あまり多作が利かぬのかも知れませぬが.

余談ですが,鎌倉というところは古都保存法ですとか風致地区指定の厳しいところなので,市街地から望む山々は開発制限が掛っていて緑美しいのですが,一歩でもその線の外側に出ると家がビッシリ立ち並んでおります.線引きは凡そ山の稜線に沿って居りますので,ちょうど映画のセットみたいに表面と裏面が全然違う.という状況でございます.このへんをサテライトビューで見て頂くと面白いかと.

住宅地もさることながら,そういう建設制限のある地区を避ける様に横浜横須賀道路という自動車専用道が通っておりまして,と言うか避けないと道が通せなかったわけで,まぁその所為で鎌倉というところは道路事情が鎌倉時代のままですので物凄く交通が不便なのですが,此の道路工事のお陰で朝比奈焼の釉薬のようなユニークな岩石の発見に至ったというのも面白い由来因縁でございますね.

さて此の朝比奈焼,見た目には信楽風なのですが指で弾いてみるとチン.と高い音が致します.土めいた風合いにしては焼き締めが強くて吸水性も少ない様ですね.
無論ワタシは観賞用などには致しませんで,当時から今までドンドン実用に使っております.和食器としても良いのですが,むしろオニオングラタンスープを焼いたり,ラザニェを焼いたりするのに使いますと格別に雰囲気が出て良いものでございます.
思えばイタリアと云う処は,テラコッタ製品は多いのですが,土の風合を前に出した食器というのが意外に少のぅございまして,然う云う感覚は日本人固有かも知れませぬな.
posted by 「い」 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン
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