2006年08月25日

モスキート・カム・ヒア

長年謎に思っている事に,「蚊に刺され易い人,そうでない人」というのがございます.
実は「い」は非常に刺され難い体質らしく,例えば公園などで数人が居合わせているような状況で,ワタシだけが全然刺されない.なんてことが屡々起る.また,刺されても殆どの場合痒くも赤くもならぬ.

これはどうも合点がいかぬことで,ワタシの記憶に拠れば蚊と言うのは人体が発する二酸化炭素や赤外線をシークして飛来する筈でありますね.
然るにワタシは大概の時はお酒かビールかワインかその他のアルコール類を呑んでいるわけでして,飲酒によって二酸化炭素の排出量が増えるのは厳然たる事実.
また元々痩せていて体表面温度が高い上に飲酒がそれを促進して赤外線放出量が多いのも自明.

なれば,ワタシなんぞは最も刺され易いタイプの筈である.にもかかわらず刺されないというのはどういうことなのだろうか,と.誰か納得の行く説明をしてくれる人は居らぬものでしょうか.ワタシの血には蚊にとっての毒でも含まれておるのか.

というわけでワタシは夏でも網戸不要,ってわけでもないか,寝てる時に「プーン」と飛んで来るあの音がウルサイので電気蚊取りは点けますが基本的に蚊に悩むことがない.
しかしなんで蚊ってのはあんな変な音を立てて飛んで来るんでしょうな.トランスポンダの一種なのだろうか.あの小さな機体にCO2センサやIRシーカーを搭載しているとは驚異的な装備ですが,血を吸いに飛来するという任務からすれば,もっとステルス性に気を使うべきで,どうもチグハグな設計でございますね.

一方,世間には気の毒な方もおられまして,

非常に蚊に刺され易い上に刺されるとクッキリ痕になるばかりか気が狂う程痒い.というケースも散見される.私事ながら以前のカノジョがそれでして,蛇蝎の如く蚊を嫌うことヒトカタでない.単に蚊を追い払うだけなら殺虫剤や蚊取り線香を焚けばよろしいのだが,元カノジョは喉が弱く,そうするわけにいかぬのも厄介だったのでございます.

折しもその頃,「おそとでノーマット」とか「どこでもベープ」と云ったコードレス蚊取り器が発売されまして,これは良いものが出たと思い試してみたのですが,どうもちっとも効いている気がせぬ.
導入後も相変わらず元カノジョが頻繁に蚊に刺される状況は変わりませなんだ.その翌夏も新型が出たので買い替えてみたのですが依然効果は芳しくない.翌々夏もやはり買い替えましたが同様でございます.
元カノジョにしてみれば自分はバシバシ刺されてるのに横に居るワタシが涼しい顔して何ともないというのは実に嫌味と言うか腹立たしいでしょうな.今にして思えば此れもワタシが振られる遠因になったのかも知れぬが思い過ごしでしょうか.

駄目だった蚊取り
3年で3つ買ったがどれもロクに効かねぇ

まぁ元から大した効きは期待しておらぬがチト此れは効目が無さ過ぎるのではないかと思いまして,よくよく手持ちの器械を調べてみますと,このような記述が目に止まりました.ページの一番下,赤く囲んであるところでございます.

「蚊に効く」という言葉が使えない蚊取り器とはまた奇妙な記述矛盾である.と申すかこれは意味論的には「蚊には効かない」ということではあるまいか.つまり何だその,どうもこれはメーカーが開発に拙速過ぎたため,性能不十分で売り出したのではないかという疑いも来して参るわけでございますね.若しそうであれば800円も出してバグ持ちのベータ版を買ってしまったわけで我ながら愚かし悔し.

然るに今夏,ホームセンタへ参りますと,相変わらず同じものがヌケヌケと売られておる.効かぬ製品を売り続けるとは何たる厚顔無恥.と腹立たしく思いながら眼光紙背に徹してパッケージを見ますと此れは,効能のところに「適応害虫:ユスリカ,チョウバエ」と書いてある.ユスリカもチョウバエも刺すことはない.てか蚊じゃないよユスリカやチョウバエは.世界最小・最軽量だかなんだか知らぬが大した害もないユスリカなんぞ幾ら追っ払っても肝心の蚊が落ちなければ殆ど無意味.

さらによくよく注意してみればパッケージの何処にも「虫除け」とは書いてあるが「蚊取り」とは一言も書いておらぬ.ウヌ卑怯なり蚊取線香屋,普通は“ベープ”と書いてあれば蚊取りと思うではありませぬか紛らわしい.
また他社の製品を見ると「蚊に効く」と書いてあるものとそうでないものがある事に気付き申した.蚊に効く(ことを目指した)奴は「蚊成虫の駆除または忌避」と書いてございます.ワタシが知らぬ間に外見はソックリな商品でも内容をこっそりヴァージョンアップして「蚊成虫の駆除または忌避」になったものもある模様.なんたる狡猾な商法でありましょう.

例えば蚊に効くカトリス 240時間用←最新型のこれは「蚊に効く」と書いてありますが,ソックリだけど古いタイプのこれは「カトリス」という名前は同じなれど蚊取りになるとは一言も書いてありませぬ.
蚊の取れないカトリスとは一体どういうジョークなのか.「カトレズ」と改名すべきだと思うが如何.

諸賢も斯の如き悪徳企業の欺瞞に引っ掛からぬよう,よくよく説明書をご覧の上,我が失敗例を他山の石となされたい.まぁ「蚊に効く」と書いてあっても信頼出来るかは保証出来ませぬが.

え?それで,ヴァージョンアップされた製品を買って来たのかって?
買うもんですか.もう疾っくに彼女に振られた今のワタシにはコードレス蚊取なぞ不要でございますれば.

【関連エントリ】鼻毛
posted by 「い」 at 12:07 | Comment(1) | TrackBack(1) | 閑話随筆
[この記事へのコメント]
  1. 蚊の多い季節の折柄,どうやらこのエントリの参照が増えておるようであります.なお,その後,文中に挙げた「蚊が取れぬカトリス」は,メーカーの陰謀か(笑) ページが消されておりますゆえ,以下に archive.org によるキャッシュを示しておきます.

    【虫よけカトリス】
    http://easyurl.jp/blk

    文字化けして読めぬ場合は,エンコーディングを ISO-2022-JP に切り替えて御覧頂きたし.
    Posted by 「い」 at 2008年06月07日 00:52
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Tracked: 2007-10-31 18:53
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