当初は,「あれは3DCGだ」「CM撮影用に造ったモックアップに決まっている」「いや走行可能な実車が存在するらしい」「設ったとすればガンディーニかな」などと数寄者の間では色々話題になったものでありますね.
その後,これは紛れもなく実車で,しかもデザイナーは日本人.ということが明らかになって二度ビックリ.いくつかの美術館などで巡回展もあったような記憶があります.
さて本日03/11は,その鬼才山崎先生が近くの山の上にギャラリー兼スタジオ兼アトリエを開設されるとの事で,誠に慶賀の至りであります.と書くと,あたかも親しい知り合いのように聞こえるかも知れませぬが,勿論「い」は山崎氏御本人とは一面識もございませぬよ?.
ともあれ,目出度さに加えて素晴らしく太っ腹なのはオープニングレセプションで,予約不要の入場無料立食パーティらしい.タダより安いものはございませぬ上に甚だ興味深い催しであります.これは早速にも駆け付けて拝観せずにはおられぬ.
…と思ったが待てよ.よく考えてみれば事はカーデザイン分野.当然ながら参列者にカーデザインやカロッツェリア関係の人が来るのは必定.
翻って自らを顧みるに,ワタシは今だに成行きでデザイナーなどと名乗っておりますが元来の専攻は建築で分野違いの上に,クルマ業界からも完全に引退して早や幾年,遁世してのち人目に触れるを望みませぬ.
ここで万一,現役の顔見知りなどに出くわせば,自分は世捨人のつもりであっても,傍目には娑婆への未練を断ち切れずに迷い出たる幽霊の如き姿を晒す事になって見苦しい限り.
しからば時間差を作って,レセプションが終わって来賓がみな帰った頃を見計らって見学することに致そう.自意識過剰と嗤わば嗤え…
というわけでVespa君でコッソリ行って参りました.計略はうまうまと成功したと見え駐車場はガラガラ,既に来客の大方は帰った後で,ノンビリと拝観させていただきました.しっかし芳名帳を見たら市長まで来てやがる.出くわさなくて幸運であった鶴亀々々.
敷地は別荘地内の山の上にあり,眼下に伊豆の海が一望されて大変眺望がよろしく,建物は元は保養所であったものを改装した由.
ふむふむ.いろいろなレンダリングやモックアップが無造作に置かれておりますよ.実車のSogna は既に売られてしまって展示出来ないのが残念.との事でしたね.
洋画の方もたくさんございましたが,それは額のガラスが反射してしまってどれも良く撮れておりませなんだので申し訳ないが割愛させていただきまして.
お客の波が引いた後で接客にも余裕が出来た頃合だったのか,背広を着たスタッフの人にコーヒーやらワインやらの丁寧なモテナシを受けましたのですが,しかしこの中年の背広の人,どうも何処かで見覚えがあるような気がする…
はてワタシと同年輩に見えるが,あんな風貌年頃のデザイナーに知り合いが居たかのぅ.と首をひねっておりますと,何とその人は業界人に非ずしてワタシの小中学校の同級生,30年ぶりなれば名乗るまでお互いに全然解らず,今日はご近所ヴォランティアでお手伝いに来ていたとの事.あゝデザイン屋じゃなくて良かった.
してさらに訊けば,その人の住まいはワタシの住む貧窮者向け団地の隣にある普通人向け団地の由.すぐ隣に住んでいながらお互いに今までサッパリ知らなかったのであります.
というわけでその同級生に山崎先生も紹介していただき,御本人から直接ランボルギーニ・ソニアの制作こぼれ話や,テストランの模様を撮ったビデオなども見せて頂いて,なかなか有意義な時間を過ごしたのでありました.
なんでもこのアトリエ,元が保養所でありますから温泉浴場もあれば宿泊室もあるそうなのでして,これからは制作だけでなく絵画やデザインのスクールというか塾のようなものも催し,カーデザイン研修合宿集中コースというような構想もお持ちのようで.今後ますますの御健勝御活躍をお祈りしたいものでありますね.
このアトリエ・ギャラリーには,まだオフィシャルサイトが無いとのことでしたので,山崎先生御本人の許しを得ました上で連絡先を書き添えておきますと,
郵便番号:413-0233
静岡県伊東市赤沢367-181
電話:0557-53-7770
メンバーズアートサロン伊豆・ミュージアム山崎
観覧は(木)〜(日),10:30〜18:00 入館無料
との事でございます.
(なお,Sogna の表記について,カナでは,“ランボルギーニ・ソニア” と書かれることが多いようですが,ちょっと原語とは懸け離れ過ぎた発音と思いましたので,今回のタイトルは差し当りイタリア語の発音に近い表記で書きました.ちなみに山崎氏の出された略歴書でも “ソーニァ” となっております.まぁカタカナ表記なんてのは所詮は「可口可楽」と同様の当て字ですから,あまり拘り過ぎても嫌味ですが)






永らくご無沙汰いたしております。
(最後にお会いしたのは前世紀のことかと。)
稲垣さんのリンク先から飛んでまいりました。
さて、この素晴らしきギャラリー、各種メディアに取り上げられて
騒々しくなる前に是非じっくりと鑑賞、堪能したいものです。
(今月中に赴くのが適切でしょうね。)
ここにもまたお邪魔いたしたく・・・。
然様,ただ,山崎氏のこの企て,ワタシは立ち入ったことを知り得ませぬが,拝観した限りではまだまだこれから,率直に言えば展示ディスプレイなども未完成,本当に「無造作に置かれている」ようでしたし,この魅力的な立地,ハコモノと作品群をどう運営して行けば盛り上がるか.というのは,まだ御本人の中でも完全に構想が固まっているわけではないように見えました.
逆に言えば,未完成の今だからこそ,作者のナマの声に触れる機会も多からん,ますます素敵なスポットとして成長して行くを応援する楽しみもあるわけでして,折に触れては再訪してみようと思う「い」でございますね.
“さんどろ” さんもお近くにお寄りの際はワタシの方にもご一報ください.
本物です。人違いではありません。
だって、本人が云うんですから(笑)
>NSRやランエボだった〜
X1/9やパンダ4駆だったこともあったのですが・・・
現在は独『国民車』の大きめです。
※そろそろ改名すべきでしょうか>さんどろ
とまぁ、憶えてくださってらしたことに感激です。
さて、私が危惧するところは、現在閉館中のギャラリーアバルト自動車美術館のようにならなければ良いのですが・・・ということです。
メディアに取り上げられて知名度が増したあまり、不心得な訪問者も増大したことによる有形無形の悪影響が閉館に踏み切られた一因であろうとも聞き及んでおります故。
(かくいう私も下賤の出自なれば、決して人様のことを揶揄できる立場ではございませんのは「い」さんならずとも御承知の通りですが。)
>一報を〜
連絡先が・・・
前世紀とお変わりないでしょうか?
(テストを兼ねて、メール打ち込んでみましたが)
お言葉に甘えまして、機会をみて連絡させていただくつもりです。
ははぁ.そういえばそんな施設もございましたなぁ.今は閉館しておりますか.
あの建物のデザインは Lorenzo Ramaciotti さんが設ったんでしたか.なかなか良い建築だったが,今は観られぬわけですな.収蔵品の維持管理などはどうなっておるのだろう.もう散逸してしまったのでしょうかね.もしそのままにあったとしても,あの寒冷多湿の気候なれば傷みが進むばかりでしょうなぁ.
それにしてもワタシがあちら方面に足を向けなくなって幾年になりますか,最後にあの方角に行ったのは.AUTECH Zagato Stelvio のモディファイのお手伝いに行って以来だから…とにかく大昔には違いありませぬな.当時の顔見知りとて今はどうしておられるやら,既に記憶もおぼろであります(遠い目)
また,ワタシも気付くのが遅れましたが,オフィシャルサイトも出来ておりました.http://yamazaki-ryouji.jp/
(今回の催しはまだ上がっておらないようですが)