2008年10月05日

Spaghetti Shizuokana con Te Verde

いやはや全く,食のモラルハザードと申しますか,ずっと以前に食品偽装について触れましたが,その後も毒餃子だの黴米だのメラミン牛乳だのと,世の悪習一向に収まる気配なし,全く困ったものでありますな.
というわけで小人閑居して不善を為すと申しますが,人間の小ささではワタシもいささか自信あり.偽装食品については先の偽装カルボナーラに引き続き,密かに試作を重ねておりまして,最近完成に至ったのはコレ↓.
(つづきはこちら…)
posted by 「い」 at 02:42 | Comment(11) | TrackBack(0) | 呑み喰い

2008年05月10日

甲州ワイン

今回は山梨県を悪しざまに書きますので,当該地区の方は覚悟めされよ.

古来甲州というところは,食材は上質にして多様にもかかわらず,それが一向に食文化に結実せぬ土地でありました.これはもう酷いものでして,とことんロクな料理がございません.ここでワタシが過去30年余り甲州に於いてどれだけ酷い目にあったかを書き出すと,数回分に渡っても終わらぬので割愛しますが,全国統一規格な筈のマクドや吉野家でさえ,甲州で食うとパティを焼き過ぎていたり飯がグチャグチャだったりと,ハッキリ不味い.たぶん今現在もそうだと思うので我と思わん人は試してみると宜しい,きっと後悔する.

唯一,世に著名なる甲州の郷土料理というと「ほうとう (しかもキャッチフレーズが『うめぇもんだよカボチャのほうとう』である.もうちょっとなんとかならぬのか) 」ぐらいのものであるという事実からして,八ヶ岳山麓縄文遺跡からの長き歴史を閲するにも関わらず,惨憺たる食文化の貧弱を実証しておると申せましょう.渡辺 和博の名著「金魂巻」のケーススタディでも,(ビ) のラーメン屋は山梨県出身で「味のことは正直言って解りません」という設定でありました.

ともあれ曲がりなりにも「ほうとう」に次ぐ,と申しますか,辛うじて現代甲州食文化が世に誇り得るもの,それはワインでありますね.由緒書を見ると行基菩薩 (天平時代) が甲州に葡萄を齎したなどという,トンデモすれすれの大風呂敷が書いてございます.

しかしこれも現実の歴史は極めてカソケキものにて,我が記憶を辿れば,時は1970年代,甲州は父の故郷の長野への往還でございますれば,幾度も勝沼あたりの葡萄園に立ち寄っては,生葡萄果,葡萄ジュースや桃と共に,話の種に「甲州ワイン」をも土産に買ったものですが,その頃は「 (ワイン) らしきものを作ってみました」程度のものであり,到底味を云々できるような段階には至っておりませなんだ.
作った人もきっと当時は「普通のワイン」がどんな味なのか,よく解っていなかったのではなかろうか.葡萄渡来以来の1300年,何やってたんだと思うような代物でしたな.

70年代の山梨
【1970年代 中央道開通直前の甲州,韮崎郊りか. 映り込んだ当時の自動車から解る通り,明治の北海道開拓風景でもなければチベットやウズベキスタン山岳地帯でも Photoshop のコラでもない.ちなみに写真には写らないが甚だしく牛臭い.この状況で食文化を云々することは(以下略)】

# 話に聞くところでは,現在はヴェトナムのワインが丁度そのくらいの段階らしい.

それが長足の進歩を遂げたのは,ワタシの舌の記憶では1980年代の中盤.
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posted by 「い」 at 19:19 | Comment(6) | TrackBack(1) | 呑み喰い

2008年02月22日

かもすぞー

夢を見ました.
どんな夢かと申しますと,ドブロクを密造する夢であります.

これ,そんな目で見るでない.確かにワタシは目下極貧で酒代が無く,生来の酒好きにも関わらず絶酒を余儀なくされておる折柄,禁断症状から遂に狂夢を見たか哀れな奴め.と思われても仕方ございませぬが.

だが聞かれよ諸君,先の元旦には酒など幾本もあったのだ貰い物だが.まぁそれも2日には綺麗サッパリ呑んでしまい,再び絶酒状態に戻って一ヶ月以上が経過したわけですが,ワタシはお酒があればあったで幾らでも呑んでしまうが断酒が続いても平気な体質なのは既に実証済である.つまり,この夢を見た原因は断じて禁断症状などではない.

# 正月に呑んでしまったお酒の話題も面白いので,後に御報告致しますがそれは一先ず措いて.

実は,目下の拙宅は貧乏人の分際でコメ余りなのであります.何故かと申しますに,昨秋,家人の実家が沢山の新米を送って来てくれたのですが,生憎ワタシは弱い米糠アレルギー持ちですので,捗々しく消費出来ぬまま折角の新米が空しく古びつつある.これは物凄くモッタイナイ.御百姓さんにも天皇陛下にも顔向けが出来ぬ.何とか有効利用出来ないか.
……とまぁそういう強迫観念が無意識下に鬱積しておったと思われたい.そこで……

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posted by 「い」 at 14:32 | Comment(6) | TrackBack(0) | 呑み喰い

2008年01月07日

リゾコット

…… (そーっ)
率爾ながら,もう正月は終わりましたかな……

ナニもう終わった.それは重畳.これでようやっと自宅逼塞を脱して寝床から這い出る事が出来るというもので.

前にも書いたかと思いますが,「い」の住む街は観光地ゆえ,正月というと何処もガサガサと混み合っておりまして,また主幹産業が観光業ですから,周囲の人々も繁忙期にて何やら殺気立ってさえおり,長閑けき気分などせぬのであります.このような時は頭を下げて遣り過ごすに限る.

個人的には,「タカが暦が改まるだけのどこが目出度いか.こんな下らぬ習慣はトットとやめてしまえ」とも思いますが,年末の「クリスマス中止のお知らせ」ってのは頻りに耳にすれども,「正月も中止にしてしまえ」ってのは,やはり日本民族の社会タブーに触れるのでしょうか,そこまでドラスティックな意見は見られぬようでございますね.

さても我々の生活というのは無数のレガシーアイテムで満ちておるものでして,仮に正月は知らぬ振りをして回避し得たれども,避け得ぬのは例えばモチであります.

(つづきはこちら…)
posted by 「い」 at 00:25 | Comment(17) | TrackBack(0) | 呑み喰い

2007年09月12日

マキシマリズムの蕎麦

だいぶ更新間隔が開いてしまいました.
この間,必ずしも怠けていたわけではありませんで,ゲストライターをやっておる貸別荘のブログにこちょこちょと投稿したり,アフィリエイトリンクを更新したりしておったのです.

しかしスポンサー各社には申し訳ないが,進んで広告を貼りたくなるような商品ってのは実に少ない.
それでも拙ブログに貼っております広告は,色々な ASP を捜し回り,衣食住を網羅し,報酬を度外視してワタシなりに精選吟味したものを載せた心算でして,iTunes Store も無印良品も UNITED ARROWS も ALESSI も MoMA ミュージアムコレクションも,ワタシ自身が過去にちゃんと自腹で買って使って,それなりに評価に足ると思った商品ばかりでございます.
(にしても Le Corbusier なぞの椅子が安くなりやがったなぁ.往年の半分以下じゃねぇか)

【07.09.28 追記】
上の方で,(にしても Le Corbusier なぞの椅子が安くなりやがったなぁ.往年の半分以下じゃねぇか) なんて書きましたがそれどころじゃねぇようですよ奥さん.

HK-DMZ PLUS.COMで報じられてますが,呆れたことに Corbusier のLC2が,29800円って何だよこりゃ.確かに中国で生産するようになってから値段が落ちてるのは知ってましたが,いくらセールとは云えこの値は往年の1/4…20年前に定価で買った俺の立場は.
【/ 追記】

# 但し衣食住を網羅,と申しても住宅建築はイケませぬなぁ.「い」が人様にお薦めして恥ずかしくないようなベンダーは未だ無し.ミサワホームやダイワハウスなぞはGマークを受けたりはしておりますものの,あれは企業の自薦でして必ずしも内容が伴っておるわけではございませんでな.
まぁこの際,自分の好みぐらいは押し通しても良からん.どうせアフィリエイトなんざぁ風の日の桶屋より儲からぬわ.


安い山形の蕎麦てなわけで話はメデタクいつものドン底貧乏な私事になりますが,拙宅の近所には “ワンダー” というディスカウントスーパーがございます.

ディスカウントを標榜する位ですから常に値は安いのですが,それでも我が貧境には不充分なれば,とりわけタイムサーヴィスや見切品だけに注力して買物をするわけでございまして,今回は3玉58円という茹蕎麦を購めて参りました.これは安い.こういうものばかりなら日本食も捨てたものではござらぬな.パスタと違って蕎麦ばかり食ってるわけにはいかぬのが難ですが.

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posted by 「い」 at 17:40 | Comment(10) | TrackBack(0) | 呑み喰い

2007年08月21日

ストラトス・フォー

既に8月も後半ではありますが,まだまだ暑ぅございますね.こんな時の「い」は良ぉく冷えたソーメンなぞをツルツルと…

…ってなことは致しませぬ.暑いからと申して冷たい麺類を常食しますと,どうしても体力が落ちて夏バテの因,また腹も冷えますでな.もちろん麺類が悪いというのではありませんで,熱い麺類なら毎日ドンドン食っておりますよ.つまりは平素通りパスタが主食ということに過ぎぬわけですが.

パスタと言えば近年,方々の店でカペリーニなぞのパスタを冷製に仕立てて出すようになってございますが,どうもワタシのセンスが古いのか,パスタ・ルンガ (長麺) の冷製というのは古典イタリア料理には無かったものでもあり,奇を衒ったような気がして馴染めませぬ.好きな方には大きにお世話でしょうが,ワタシにはアレが美味いとは感じられぬのですわぃ.

その癖,昔からあるファルファッレとかフズィッリとかオレッキエッテなどのパスタ・コルタ (短麺) の冷製は好きだし,それどころかペンネ・カルボナーラなぞは冷めたのでも平気なのにのぅ.我ながら首尾一貫せぬ.

はっ.たった今,なぜパスタ・ルンガの冷製に食欲が湧かぬのか悟ったような気が致します.それはつまり,冷製の長麺はツユの絡みが少ないため,啜って食わないと美味くないからではあるまいか.一方,短麺系は見ての通り凹凸面が多く,ツユとの接触面積が大きいので,意識してツユを吸引せずとも足りるのでは.

ツラツラ考えるに,他の冷製長麺,例えば平壌冷麺も冷し中華もぶっかけうどんも静岡名物磯おろし蕎麦も,冷たいオツユがサラサラ系の低粘度になるは物性上の必然であります.もちろんワタシもその種の麺ならば躊躇いなく啜って食うでしょうが,これらが仮にイタリア式パスタの盛付で出て来たならば,ヤハリ外観に幻惑され,まずはフォークでくるめてパク.と食うであろう.がしかし,それでは粘性の低いツユが皿に置いてけ堀になるわけで美味い食い方とは申せますまい.

方や温製の長いパスタの場合,大概のソースには強いトロミがありますれば,ソースをメディウムにしてフォークでクルクルと絡め,バクリと固め食いした方がウマイに決まっておるわけでして,逆にツルツルと啜って食ったのでは,ソースが飛び散って一張羅のフェレのシャツを台無しにするわ具材は下の方に溜ってしまうわで,食い方として美味くない.ワタシの場合,食うのはどのみち日常宅内ですから,これは専らマナーよりも美味い不味いの問題.

# ワタシが日常宅内でフェレのシャツを着ているかどうかというのはまた別問題と致しまして.

と,一先ずの仮説が立ったところで話はガラリと趣向を変え,今昼は熱いフォーを作って食うことに致しましょう.
…いや何となくヴェトナム麺と云うと夏に相応しい食い物のような気がするではありませぬか.こんな気紛れはいつものことでございますね.

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posted by 「い」 at 13:43 | Comment(1) | TrackBack(1) | 呑み喰い

2007年08月06日

シシリアン・ルージュ

今回こそは夏に相応しい美味の話を致します.

諸兄は,「い」がずっと以前に書きました「長野の丸ナス」の話を御記憶でしょうか.
まぁワタシ自身が忘れてたぐらいですから皆様が御記憶なワキャありませぬゆえ,後でリンク先を御覧願わしぅ存じますが,あのナスとトマトのパスタの件では,絶品ナスには筆を及ぼしたものの,トマトの方は等閑視しておった.これは言うまでもなく片手落ちなれど,美味いナスの入手困難もさりながら,トマトソース用の美味い完熟生トマトの入手というのも同様に至難にて,ワタシも普段は缶詰のイタリア産トマトの特売88円でお茶を濁しておるのが現状であります.

然るに最近のニュースによれば,イタリア本国でも中国野菜の魔の手がトマト市場を蚕食しつつあるらしい.こうなると味がハミガキだろうが何だろうが生産性や価格で中国産に打ち勝つことは難しかろう.さらに今年は南欧が記録的猛暑と言うことで,夏が暑い年のトマトは収量は減るが糖度が高くなり,きっと来年のトマト缶は非常に美味いのではないか…などとノンキなことを考えておる場合ではない.危ういかなイタリアトマト缶,88円で買えるのも今のうちかも知れぬ.そうなったらどうしよう.

何,「完熟トマト如き,庭先でも作れるであろう」とな?
いやいや,そう簡単には行かぬ.何となれば,言うまでもなくトマトソースというのは,サンマルツァーノ,或いはロマーノ,また或いはその交配種を用いるが定番でありますが,これを日本の露地で育てますと,梅雨が鬼門である.つまり夏期に乾燥しがちな気候の地中海地方と違い,本邦は夏が多湿なゆえに病気になり易いのでありますね.ズッキーニなども梅雨越しで駄目にしてしまうことが間々ありますが,更に微妙なのである.

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posted by 「い」 at 21:10 | Comment(2) | TrackBack(1) | 呑み喰い

2007年06月19日

Gelatina di Tigre

私事ながら,我が家は家人とワタシとで味覚嗜好を全く異にしておりまして,例えば家人は異常に揚物を好み,放っておくと週に5回は揚物をしております.

これは既に健全な味覚嗜好の範疇ではなく,いわば気長に服毒一家心中を図っておるに等しいとワタシは感ずるのですが諸君は如何思われましょう,現に家人は先年に胃癌で胃袋の3/4を取られるという自業自得の病難に見舞われておるのですが,退院後も一向にその食習慣を改める気配さえございませぬ.

ということで,ワタシが幾ら家族愛に溢れ,かつ好き嫌いが少ないと申しても,一家心中は真っ平御免にて,幾年か前から食卓を共にする事を断念し,已むを得ず自分の食事は自分で作って食う事にしております.人は誰しも死に行くものなれど,幾らかは自分好みの死に方をしたいものですからのぅ.徳川家康でもあるまいにテンプラの食い過ぎで死ぬるのは頂けない.

さてそこで話は虎屋の羊羹であります.

この虎屋の羊羹,上記のように味覚嗜好を全く異にした家族間にも関わらず,例外的に全員の好みがピタリ一致してしまうアイテムなのでございます.

そういうアイテムは他にはあまり無いものですから,従いまして頂き物が到来しますと,必ずや取り合いになる.流石にお互いに大人ですから表立って引張り合い罵り合ったりは致しませぬが,置場所を頻繁に替えたり,手に届き難いところに置いたり,敵が気付き難い陰手に置いたりと陰湿な暗闘を繰り広げております.

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posted by 「い」 at 16:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 呑み喰い

2007年05月20日

時鳥は措いて初鰹

前々回のエントリ「目に青葉」の続きでございます.

鳴かぬなら 食ってみたいな ホトトギス  (「い」)

…なのですが調べてみればどうやらアレは保護鳥の模様.ホトトギスの焼鳥一羽食ったぐらいで後に手が回るのはチト厭ですので割愛しましてカツオに参ります.それにどうやらホトトギスってのは毛虫が大好物らしいしねぇ.

さてカツオと言うと真っ先に思い出されるのは土佐の高知.あの土地は酒良しサカナ良し,トマトなどの野菜良し,そして物価が安く住民の人柄も率直質朴,ワタシも今のように窮迫しておらなかった13年前までは,遠路を厭わず屡々足を運んだものでありますね.

あの刻に蔵元まで行って呑んだ「土佐鶴」の純米吟醸は実に美味かった.聞けば土佐鶴は全国新酒鑑評会に連続13回金賞受賞だそうで,つまりワタシが盛んに呑みに行っておった頃から俄然旨くなったようですな.もっと昔,つまり20年以上前はそれほどでもなかったように記憶しています.
いつかワタシも再び巻き返して土佐鶴を存分に呑める日が来るかのぅ.

で,ちょうど今時分の5月と申しますとカツオの最盛期でございますれば,高知の商店街を歩いておりますと,路地から火炎放射器を背負ってゴム長を履いた壮漢がノシノシと出て参ります.如何にも物々しいイデタチですがこれは放火犯でもテロリストでもなく,ましてや勤王の脱藩志士でもない,これは魚屋の兄ちゃんが今や鰹のタタキを作らんとする支度なのである.

すなわち路上に持ち出した金網にカツオを掲げ,背負った火炎放射器でもってぐわぁと炎を吹き付け,良い具合に表に火が入りますと,横に控えた桶の氷水でシメて,すぐにその場で売っておるのですな.見るだに旨そうな光景でしかも甚だ安い,ワタシでなくとも喉がぐびりと鳴りましょう.

何,「カツオのタタキは藁火に限る」とな? あゝそういう八釜しくも通めいた事がお好みならばそれはそれで御随意に.ワタシ如きは火炎放射器で充分でございます.これをその場でブ厚く切って貰いオカズにして,近傍の総菜屋で握り飯でも買い,ワンカップ酒をお茶代わりにして桂浜にでも繰り出し,初夏の味わい茲に在りと至福に酔い痴れる一刻さえ過ごせれば宜しい.一方こちら伊豆はと申しますと…
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posted by 「い」 at 14:31 | Comment(5) | TrackBack(1) | 呑み喰い

2007年05月13日

目に青葉

……鰹と青葉はスコブル旨いものですが,ホトトギスってのは食えるんかね……
まぁそれはともかく,今回は早速,青葉から食って参りますぞ.急がぬと今時分の葉っぱというのは日に日に固くなり,またアクも強くなって参りますからな.

さて青葉と申しますればこの季節,拙宅の界隈には「あしたば」という草がソコカシコにズイズイ生えてございます.

名前の由来は,今日採っても明日にはまた葉が生えて来るという成長力の強さから…なんてことは皆様トックに御存知でしょうから割愛しまして話を進めますと,このアシタバ,周辺では極くありふれた山菜と申しますか山野草でありますね.セリ科だけあって特有の芳香があり,やや癖が無きにしもあらずではあるがそれは馴れの問題,味はと云うと適度なホロ苦味が中々悪くない.

然るに此奴が人口に膾炙したのは然ほど昔の事ではございませんで,と申しますのは,このアシタバ,今でこそ「奇跡の健康野菜」とか「ダイエットに最適」とか「花粉症に良い」などと大いに持て囃されておりますが,元来は伊豆七島やら伊豆高原などの火山灰地で,土質が悪くマトモな田畑が作れぬような極貧の土民が仕方なしに食膳に登したり,或いは牧草としてが食うておった…ナニブンにも伊豆七島は田が作れぬので嘗ては酪農が盛んであった… ものでありまして,伊豆民の間でもかつては「アシタバなんか食ってやがらぁ」と謂うと,これは蔑視罵倒を意味したのでした.

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posted by 「い」 at 14:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 呑み喰い
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